BABOK 序論の整理(後半)

 

要求の分類

序論で書かれている要求の分類をまとめると以下のようになります。

  • ビジネス要求:チェンジ開始の理由:ゴール、目標、期待する成果
  • ステークホルダ要求:ビジネス要求を達成するためのステークホルダのニーズ
  • ソリューション要求:ステークホルダ要求を満たすソリューションの能力と品質※機能要求と非機能要求に分けられる。
  • 移行要求:円滑に移行する条件(データ変換、教育訓練)。チェンジが完了すると不要となる。

ただ、要求の整理をするのであれば、併せて要求は洗練されていくという要素もここでまとめておきます。詳細は要求のライフサイクルで扱いますが、要求は洗練されていくという要素を押さえておいてください。

 

ステークホルダ

BABOKに登場しうるステークホルダは一度確認しておいてください。なお、ステークホルダは知識エリア・活動によって関与度が異なります。ここが出題ポイントとなります。例えば、「○○という活動で一番関係ないのはだれか?」というようものや「○○という知識エリアで△△の責任を負うのはだれか?」というような問いです。ステークホルダは、すべての領域で関係してくるため、横断的に整理しておくことをお勧めします。

なお、知識エリアでまとめると以下のようになります。

例に挙げているものは、あくまでイメージを膨らませるためのものです。職種、部門によってステークホルダが決まるわけではありませんのでご注意ください。

要求とデザイン

ここでは、要求とデザインは必ずしも明確に分けられないという点が重要なメッセージです。要求とデザインは行ったり来たりすることがありますし、ニーズに焦点を当てれば要求となるが、ソリューションに焦点を当てるとデザインとなります。これは実務でも役立つ視点だと思います。

私なりのイメージを表現すると以下の通りです。